セキュリティコードと暗証番号サイン カードを安全に使う3つの仕組み

クレジットカードには、不正利用を防ぐためのセキュリティコードと暗証番号、サイン欄があります。しかし、これらの効力を発揮させるためには、正しい使い方をしていることが大前提です。どの機能においても、情報が漏洩しないよう気をつけましょう。

佐藤コラム

セキュリティコードと暗証番号、サイン。クレジットカードを安全に使うためにある3つの仕組み

投稿日:2017年10月15日 更新日:

クレジットカードを第三者に使われると、金銭的な被害を受けてしまいます。そのため、カード内には悪用を防ぐさまざまな仕組みがあります。

セキュリティコードと暗証番号、サイン。クレジットカードを安全に使うためにある3つの仕組み

しかし、持ち主本人の使い方が悪いと、それらの効果が薄れてしまうことも。セキュリティコードや暗証番号、サインのそれぞれが持つ効力と注意点を知って、安全にクレジットカードを使いましょう。

セキュリティコードはクレジットカードに記載された3桁、4桁の番号のこと

クレジットカードには、カード番号の他に3~4桁の数字が記載されています。ほぼすべてのクレジットカードでは裏面に記載されていますが、アメックスだけは表面です。

これはセキュリティコードと呼ばれており、不正利用を抑える機能があります。

たとえばネット通販では、カード番号や有効期限、名前といっしょにセキュリティコードの入力を求められることがほとんどです。番号や有効期限などの情報を盗まれても、このコードが分からなければ決済ができません。

反対に、セキュリティコードが漏洩してしまうと、第三者でも自由に使えてしまうとも言えます。そのため、基本的に他人に教えてはいけません

決済のときもセキュリティコードを極力教えないよう注意を

他人に教えてはいけないセキュリティコードですが、取引をしていれば当然、以下のようなケースで入力を求められる、もしくは相手に伝える必要が出てきます。

  • ネット通販での買い物
  • ホテルの予約
  • 電車や劇などのチケット購入

取引先の情報管理がしっかりしているなら問題ありませんが、すべてがそうとはかぎりません。FAXで送ったら、相手がプリントをシュレッダーに掛けず捨てたために漏洩してしまったということもあり得ます。

そもそも、相手に悪意があったら絶対に伝えるべきではありません。

このように、セキュリティコードを伝えるということは取引の都合上必須であっても不安が残るものです。リスクを避けるためにも、次のようなポイントを押さえて手続きを進めましょう。

口頭やFAX、メールなどで伝えない

これらはどれも漏洩のリスクが残る伝え方です。なお、ごく稀に「カードの表面と裏面を写真で撮って送れ」と指示されることがあるようですが、これは明らかにアウトですので止めましょう。

決済代行業者を経由する

店舗と顧客の間に信頼できる業者が立って仲介するという方法は、ネット通販で主流の方法です。この仕組みのおかげで、多くの通販サイトで安全に取引できるようになっています。

暗号化されているフォームから送る

決済代行業者を挟まず、公式サイトの入力フォームから情報を送らなければならないことがあります。このフォームが暗号化されている場合、安全である可能性があります。

この情報は、ブラウザのURLのバーに「保護された通信」などと書かれることから確認できます。

ただし、この方法は確実に安全というわけではありません。取引先のシステムによっては、フォームに送った後に情報が漏洩する可能性がありますし、そもそも相手そのものに悪意があったら意味がありません。

暗号化されているフォームから送るという方法は、あくまでも口頭やFAX、メールよりはマシといった程度です。

クレジットカードの情報を盗み取る手口、スキミングに注意

上記にあるような工夫でセキュリティコードを他人に知られないようにしていても、いつの間にか情報を盗まれてしまうことがあります。

その代表的な手口が、スキミングと呼ばれるもの。スキマーと呼ばれる専用の機械で、クレジットカードの情報を読み取る方法です。

誰もが「そんな怪しい機械になんて、近づいたこともない」と思うはず。しかし、スキマーはとても小さな機械で、接触させる以外にも電磁波を飛ばしてアンテナから遠隔的に読み取るものもあります。

そのため、次のようなケースで、気づかないうちに情報を読み取られてしまうことがあります。

  • ATMの差し込み口にさり気なくつけられていた
  • 満員電車などの人が密集する場所で、遠隔型のスキマーを使われた

このように、最近のスキミング手口は非常に巧妙です。それでも、次のような工夫で被害に遭う可能性をぐっと減らすことができます。

ATMに怪しい機器がついていないか確認する

機器の確認は基本とも言える方法です。しかし、ほとんどのスキマーは色や形をATMに似せており、完全に同化しています。そのため、見つけるのは難しいかもしれません。

クレジットカードの利用場所を限定する

たとえば、大きな銀行のなかにあるATMは、警備が充実しているためもっとも安全です。反対に、コンビニやショッピングモールの端末は警備が行き届いていないことが多く危険度が高いと言えます。

ICカードや生体認証の機能をつける

かつてのクレジットカードは、磁気ストライプで読み取るものが主流でした。しかし、最近はICと呼ばれる小さなチップに埋め込むものが増えています。ICカードの情報は暗号化されているため、安全度が高めです。

さらに安全度が高い、指紋や声紋など生体認証がついたのクレジットカードを使うという方法もあります。

ただし、すべての店舗でICカードや生体認証が使えるわけではない点に気をつけましょう。住んでいる場所や用途によっては、不便になるかもしれません。

スキミング防止グッズを使う

満員電車などで遠隔型のスキマーを使われたら、自力では防ぐことができません。そこで、スキミング防止グッズを使いましょう。電磁波を遮断する素材でできたカバーやシートなどで、安いものなら数百円からあります。

クレジットカード発行時に設定する4桁の暗証番号

暗証番号とは、クレジットカードを作成するときに設定する4桁の番号のことです。店頭で買い物するときなどに、たまに入力を求められることがあります。

暗証番号は銀行のカードなどについているものと同じように、不正利用を防ぐためにあります。ただし、このユーザーの身を守るための機能で、反対に自分の首を締めてしまうことがあります。

注意!暗証番号を3回間違えるとロックが掛かる

暗証番号はかならず覚えましょう。入力の際に3回連続間違えると、ロックが掛かってクレジットカード自体が使えなくなってしまいます

このカウントは、時間が経っても減ることはありませんし、決済する店舗を変えてもそのままです。いずれかの決済で、正しい暗証番号を入力した時点でゼロにリセットされます。

万が一ロックされたら、クレジットカードそのものを再発行するしかありません。そうならないためにも、以下のようなことを守る必要があります。

2回間違えた段階で決済を止める

なかには何も考えず、もしくは「次は当たる」と博打的な考えで暗証番号を入力する方がいます。しかし、再発行という手間のリスクを考えるなら、2回の段階でしっかり止めておくべきです。

以下のように暗証番号を知る方法があるため、しっかり確認してから買い物に戻りましょう。

番号照会機能を使う

カスタマーセンターへ電話する、もしくはインターネットの専用ページを開くなどで、暗証番号を照会できます。名前や生年月日など、発行時に使った情報が必要になることがほとんどですが、料金は掛かりませんので、安心して活用してください。

暗証番号を変更する

どうしても暗証番号を忘れてしまう方は、自分が覚えやすいものに設定し直すことも選択肢の1つです。ただし、場合によってはクレジットカード自体が再発行になるなど、面倒な手続きが必要になります。

なお、くれぐれも誕生日など安直なものには設定しないでください

暗証番号を他人に教えるのは絶対にNG、ATMなど漏洩することも

暗証番号は、他人に知られないようにする必要があります。家族や友人、取引した業者など、誰であっても教えないようにしましょう。

それでも、クレジットカードの利用によって情報が漏れてしまうことがあります。その手口が、ATMやクレジットカード決済のロッカーなどにカメラを仕込むもの。

セキュリティコードのスキミングとは機器が違いますが、やはり見つけにくいものです。大きな銀行のATMを使う、ロッカーは現金で決済するなど工夫して、トラブルを未然に防ぎましょう。

クレジットカード裏面のサインは本人証明の証

クレジットカードの裏面には、署名する項目があります。これは、使用前に自分の名前をサインするもので、筆跡から「自分のものである」と本人を証明する目的があります。

なお、署名の字体や書体などはいっさい制限がありません。漢字やカタカナ、ひらがな、アルファベットなど、どれでも問題ありません。また、大文字や小文字、ブロック体、筆記体なども制限がありません。

このサインは非常に大切です。クレジットカードが発行されたら、忘れず記入しましょう。書くのを忘れると、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。

サインレスはNG。決済できず、補償が効かなくなることも

クレジットカードのサインは、本人を証明するとともに、責任の所在と信用を明確にするという意味もあります。

書いていないことで、「利用責任を負うつもりがない」「このカードには信用がない」と受け取られ、決済を断られることがあります。とくに、海外では当たり前のように断られるため気をつけましょう。

また、カードへの署名はクレジットカードの規約によって定められています。書いていないということは、そのルールを守っていないということ。そのため、何らかのトラブルが起きたときに補償されなくなります。

健全なクレジットカード利用のためにも、サインは絶対に必要だということです。

確実な決済のために、サインは自分で再現できる書き方で

クレジットカードのサインには、字体や書体の制限はありません。しかし、店頭で伝票にサインを求められることがあり、それら2つが一致している必要があります。乖離がひどいときは、決済を断られてしまうこともあるでしょう。

そのため、クレジットカードのサインは普段書き慣れている字体と書体にしましょう

よく、「日本名がダサいから、がんばってアルファベットの筆記体で書いた」という方がいます。それで買い物のときの再現できなければ、本当に「ダサい」ことになってしまいますね。

クレジットカード不正利用の被害を抑える3つの工夫

クレジットカードを守るために大切な3つの仕組みである、セキュリティコードと暗証番号、サイン。しかし、どれだけ慎重に使っていても、それらの情報が漏れてしまうことがあります。

そのようなときでも被害を最小限に抑えるための、備えをしておきましょう。そこでできることは、次の3つです。

こまめに明細をチェックする

明細をこまめに見ることで、クレジットカードの不正利用があったときにすぐ察知できます。毎月送られてくる紙媒体では遅すぎることがあるため、できればネット上の専用ページで確認したいところです。

口座を分散させる

自分の全財産を1つの口座に入れて、すべて使われてしまったら一大事です。クレジットカード専用の口座を作って、必要最低限だけお金を入れておくと被害が少なくて済みます。

ただし、この方法は振り込み忘れによる未納のリスクが高くなるため、双方を天秤に掛けて判断しましょう。個人事業主の場合、最低でも事業用と生活用は完全に切り分けておきたいですね。

盗難保険を活用する

盗難保険を使うことで、万が一のときに補償してもらえます。通常は申し込む必要がなく、発行時に自動的についてくるものです。そのため、トラブル時にクレジットカード会社にすぐ相談すれば問題ありません。

ただし、管理が杜撰だと保険が適用されないことがあります。確実に適用させるためにも、上記にもある暗証番号の厳重管理、裏面へのサインなどが重要になります。

クレジットカードを使うときは「悪用されると大変なことになる」というリスクを理解して使いましょう。杜撰な使い方をすると、セキュリティコードと暗証番号、サインも本来の効果を発揮できません。

-佐藤コラム

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