お子様がどうしても進みたい学校があれば、親としては無理してでも通わせてあげたいと思うものですよね。
また進学出来る学校が少なくて仕方なく、と言ったことだってあるものです。
そんな時に頭を悩ませるのが学費の問題です。
私立大学ともなれば、その学費を給料やボーナスだけで賄える家庭はそう多くはないですよ。
そこで活躍するのが教育ローンですね。
家のローンもあるのに、その上教育ローンまで抱えるなんてとお嘆きの方もおられるでしょう。
今回は教育ローンについて見ていきます。
国の教育ローンを日本政策金融公庫から借りる
日本政策金融公庫は2008年に政府系の金融機関が統合されて発足した金融機関です。
国の教育ローンとして「教育一般貸付」を取り扱っています。
大学や短大だけではなく高校や専門学校の学費だけでなく、受験料や受験の時の交通費や宿泊代、下宿代など住居費用、教科書代やパソコン購入費用、通学定期代など幅広い範囲で利用できるのが特徴です。
また国の教育ローンですから金利も低く、この記事を書いている時点では年1.81%です。
100万円を10年返済で借りた場合、毎月9200円の返済で総返済額は1093200円ですのでかなり金利が低いことが分かりますよね。
また世帯年収の制限もかなり緩く、扶養している子供が1人の場合世帯年収は790万円以下。
さらに上限が緩和される条件に当てはまれば990万円となりますから、非常に借りやすいですよ。
銀行や信販系などの金融機関の教育ローンを利用する
大学や専門学校によっては学校提携ローンを用意していて、学校のパンフレットなどにもその旨記載されていることが多いです。
この提携ローンの大半は信販会社によるもので、信販会社によっては直接学校の口座へ振り込まれるものもあります。
つまりは学校案内などに記載された納付金の範囲内で利用できるもので、国の教育ローンほど幅広く使えるものではありません。
銀行の教育ローンは保護者が銀行で申し込み手続きをするもので、こちらも基本的には学校への納付金の範囲で融資されますが、一部の銀行では納付金+αで借りられることも。
信販系の教育ローンの金利はやや高めで10%前後、銀行の教育ローンは3~5%程度のようです。
医学部など高額の費用が必要でローンを考えている場合は、銀行の教育ローンは融資可能額が大きく使い勝手が良いですよ。
教育ローン以外で学費をまかなう方法ってあるのでしょうか
まずは奨学金を考えてみることですね。
奨学金には給付型と言って返す必要がないモノ、貸与型と言って後々返済する必要がるものがあります。
貸与型には金利が付くものもありますが、相当低く抑えられているので利用を検討してみてください。
一時的に借りるのであれば消費者金融の利用も考えてみてください。
学費に関してはこれまで見てきた教育ローンや奨学金の方が遥かに金利が低いのですが、家賃や通学定期代など一時的に短期間だけ借りるのであれば一つの方法ですよ。
もちろん学費の全てを消費者金融で借りれば、返済は相当厳しいですのでお勧めはしません。
ちなみに現在消費者金融からの借入がある方が日本政策金融公庫から教育ローンを借りる場合ですが、公庫で信用情報機関を参照するので借入の事実は分かってしまいます。
返済遅れなどが無ければあまり問題にはならいのではと予想しています。