今ある借金を1つにまとめて金利を下げるローンの借り換えとは

ローンの借り換えを行うことで、利息を減らし、借金を一本化することができます。ただし、逆に金利が高くなる、違法業者に騙されるなどがないよう、借り入れ場所はしっかり吟味する必要があります。審査が厳しいことがあるため、事前に自分の信用情報を確認しましょう。

佐藤コラム

今ある借金を1つにまとめて金利を下げるローンの借り換えとは

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すでにローンでお金を借りて返済をしている方でも、それをさらにお得に、便利にする方法があります。それが借り換えです。

これは意外と知られていない、もしくは知っていても実践されることが少ない方法です。そこで、そもそも借り入れとは何なのか、行うためにはどのようなローンを選べば良いのかなどをご紹介します。

借り換えとはローンの乗り換えのこと。金利を下げたり、一本化したりする

今ある借金を1つにまとめて金利を下げるローンの借り換えとは

借り換えとは、お金を借りているところを乗り換えることを指します。

たとえば、ある賃金業者でローンを組んでいたものを、銀行という別の機関で組み直します。そうすると、以前の賃金業者にお金を返す必要がなくなり、代わりに新しく契約した銀行に返すことになります。

どうしてわざわざこのようなことをするのでしょうか? その理由は、おもに次の2つが挙げられます。

金利を下げるため

金利が高いところから低いところに借り換えすると、トータルの返済額が安くなります。

近年、銀行や金融機関などの競争が激化し、ローンの金利がどんどん下がっている傾向が見られます。そのため、借りた当時は2%で借りていたとしても、現在は1%や0.5%など遥かに低金利で借り換えできることが多くなっています。

特に、返し終わるまでは金利が変わらない固定金利で契約している方は、現在金利がどれぐらい落ちているのかを確認しておきたいですね。

借り入れを一本化するため

いくつもの場所からお金を借りていたら、管理がとても大変です。トータルでいくら借りているのかが分からなくなってしまいますし、返済漏れが発生するかもしれません。

そこで、複数のローンを借り換えることで、借りているところを1ヶ所にまとめてしまうという方法が取られます。金融機関などでは、分かりやすく「おまとめローン」という名前でサービスを提供していることもありますね。

借り換えと聞くと意外と多くの方が、「そんなことして良いの?」と不安に思います。クレジットカードの現金化などと違って、ローンの規約に違反することではけっしてありませんし、道徳的に問題があるわけでもありません

このように借り入れはローンをお得に、便利にするマネーマネジメントのテクニックです。しかし、行う場合は登記や事務手数料などの費用が掛かることに注意してください。一時的に発生するコストも併せて、借り換えすべきかどうかを吟味する必要があります。

また、借り換え時はその時の信用を基に審査することになります。直近で借金をしている場合はとおりにくくなっているかもしれないため、場合によっては半年以上のスパンを置いてから実施する必要があります。

借り換えで損をしないための、ローンの選び方4つ

「お得で便利なところを選ぶ」というローンのオーソドックスな基本方針は、借り換えの時でも同じです。しかし、以前借りていたところを考慮しなければならない分、その内容は少し変わります。

そこで、借り換え時はどのように選べば良いのか、ヒントをご紹介します。

金利が今よりも安いところ

借り換え先はかならず金利が低くなっているところを選びましょう。「もともと金利を下げるために行っているのだから間違えるわけがない」と思うかもしれませんが、意外とミスが絶えません。

その原因は、表記に幅があるため。たとえば、ある業者で「金利3~10%」と書かれているとします。ミスしてしまう方は、ここで3%もしくは中間の6~7%ぐらいを期待します。そして、10%と正確な数値が出てから「こんなはずでは!」と嘆くことになるわけです。

このように表記に幅がある場合、正確な金利は審査後になってからしか分かりません。捕らぬ狸の皮算用とも言えるミスを防ぐためにも、ハッキリと最大値で見積もってください。上記の例で言えば10%です。

毎月の返済額が多いところ

利息の多さを表すのは、金利だけではありません。毎月の返済額が少ない場合、完済するまでの期間が長くなります。そして、期間が長くなるほど、利息が乗る回数が増えます。つまり、毎月の返済額が少ないと、トータルの利息が増えてしまうというわけです。

そのため、金利の数値だけに騙されてはいけません。上記の項目と併せて、結局いくらを支払わなければならないのかを計算しながら吟味したいですね。

消費者金融や信販系ではなく銀行系のローン

借り換えをする時は、原則として銀行系ローンから選ぶようにしましょう。この理由は、総量規制に引っかかることを避けるためです。

賃金業法が適用される上記の業者では、年収の3分の1までしか借り入れできません。特にローンを一本化して管理しようと考えている方の場合、総量規制に引っかかって失敗してしまうことがあります。

銀行のローンは賃金業法の適用範囲外で、この制約がありません。高額の借り入れでも安心して相談できます。

そもそも、消費者金融などのローンは金利が高いことが多く、順当に吟味していれば選択肢にはほとんど入らないでしょう。銀行系で審査にとおらなかった場合、次点として「おまとめローン」を候補に入れるぐらいです。

違法業者でないところ

当然のことですが、違法業者とは絶対に契約しないようにしましょう。借り換えを狙った悪質な業者は意外とたくさんいます。

一本化を目的としている場合、そもそも多重債務で苦しんでいるという前提があります。違法業者からしたら、狙い目のターゲットに見えることが分かるでしょう。

「審査不要」「金利ゼロ」「無収入でもOK」など、魅力的ですがあり得ないセールス文句には騙されないでください。法外な金利や請求で借り換えどころではなくなってしまいます。

まとめると、借り換えに適しているのは金利が低く、毎月の返済額が多く、銀行系の合法なローンということです。これだけでも、選択肢はかなり絞られるのではないでしょうか?

借り換えの審査はとおりにくい、自分の債務状況を知って対策を!

実は、借り換え、特に一本化するためのおまとめローンという方法は、あまり大々的に宣伝されることがありません。

その理由は、サービスの性質上、多重債務者を対象にすることが多いから。業者からすれば、貸し倒れのリスクが高い、不安要素の大きい顧客に見えるわけです。

そのため、審査もとおりにくいことが普通です。申し込む時は、しっかり対策してから臨んだほうが良いでしょう。ただし、虚偽の申告をするのは絶対にNGです。JICCなどの信用機関のデータを参照すればすぐに分かりますし、バレればまず借り換えはできません。

借り換えをするための最善の方法は、自分の債務状況とローンの用途を熟知すること。そして、それを審査担当者に正しく伝えることです。たとえば、「どことどこからいくらずつ借りていて、今回はその一本化をしたい」などです。

最終的にものを言うのは、その人の信用です。借り換えは便利な運用法ですが、常日頃から多重債務にならない、適切なマネーマネジメントを心掛けることがベストです。

借り換えやおまとめに対応したおすすめローン

最後に、借り換えに対応したおすすめのローンをご紹介します。

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