意外と難しい個人事業主のクレジットカード取得。実は無職やフリーターに間違われていたかも?
クレジットカードを取得する上で、意外と面倒な属性にカテゴライズされるのが個人事業主です。
「稼いでいるから」と言って、安易にハードルが高いカードを選ぶのはNG。自分の属性がどのような立ち位置にあるのかしっかり把握して、身の丈に合ったカードを選ぶ必要があります。
実は審査に通りにくい個人事業主、その2つの原因とは?
個人事業主はクレジットカードの審査において、「フリーターよりはずっと通りやすいが、会社員や公務員には大きく劣る」という属性を持っています。
場合によっては、主婦や学生より通りにくいことも。その理由は次のとおりです。
収入の実態が不明瞭で予測できない
個人事業主は基本的に、会社員や公務員よりも安定した収入を取りにくくなります。たとえば、今まで月に100万円以上売り上げていても、翌月赤字に急降下することも珍しくありません。
最近では、売上が伸びているのに借りすぎた借金を返せず、黒字倒産してしまう方も増えています。
クレジットカード会社にとっては、どれだけ稼いでいても「今はお金があっても今後どうなるか」という危うい存在に見えてしまうわけです。
「自営業」という実態が分からない
個人事業主の方は、クレジットカードの申し込み時に「自営業」と書いて出すことになります。しかし、この自営業という言葉が発行会社にとって厄介な存在です。
その理由は、さまざまな意味を持つため。まず、安定的に経営しているのか、反対に博打的な経営をしているのかなど経済状況の知りようがありません。
業界によっても、全体的に今が旬のところがあれば、すでに廃れているところもあります。
なかには、会計士や文筆業などの自由業を自営業と書いて出している方もいますし、「実はフリーターや無職だった」ということもあります。
このように一口に自営業と言っても中身が分からないことから、クレジットカード会社は厳しめに審査して振るい落とさざるを得ないことになります。
フリーターや無職に間違われないよう、まずは開業届の確認を
「クレジットカードを取るために就職する」などという対策は現実的ではありません。
個人事業主である以上、収入の不安定性や実態の不明瞭さなどの不利はある程度覚悟する必要があります。
それでも、クレジットカードを取りやすくするためにできることがあります。最低限、多重申込を避ける、債務状況をクリアにするなどの基本的な確認は必須です。
そして、個人事業主の場合とくに重要となることが、開業届を提出しているか確かめること。これは個人事業主が事業を始める時、税務署にかならず提出しなければならないものです。
しかし、実際には提出していなくても仕事ができてしまうことから、意外と忘れられがちです。
万が一開業届を提出していない場合、自分では個人事業主だと思っていても、クレジットカード会社からすると「フリーターか無職だ」と認識されてしまいます。
本当に出したか不安な方、とくにまだ白色申告で確定申告を行っている方はしっかり確認しておきましょう。
クレジットカードのキャッシング枠は、開業届提出後1年は我慢
もし開業届を出しておらず、すぐに対処した場合でも、キャッシング枠の利用は控える必要があります。
その理由は、借入の合計が50万円以上になる場合、収入を証明する書類が必要となるため。
個人事業主の方なら、証明書として確定申告書を提出することが普通です。しかし、これには最低でも1年間事業を続ける必要があります。
もともとキャッシング枠を取るとクレジットカード自体の審査が厳しくなることが普通ですから、どうしても必要な時以外はゼロ円で申し込んだほうが良いでしょう。
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人事業主はクレジットカードを取りにくい属性ですが、それでも取得は十分に可能です。[/kaiwa]
[kaiwa src=”https://karizemi.com/wp-content/uploads/sites/71/2017/07/fp_satou_mini.jpg” class=”freview-r”]また、可能であれば個人用とビジネス用の2枚を取ることをおすすめします。ビジネス用カードを持つことで、経費管理の一本化、専用のサービスなどのメリットがあるためです。[/kaiwa]