フリーターでも審査に通るクレジットカード申し込みの事前準備論
アルバイトで生計をつないでいる、フリーターことフリーランスアルバイター。
会社員や専業主婦、学生など他の属性と比較すると、クレジットカードを作る上で、もっとも審査に通りにくい属性だと言われています。
それでも、まったく作れないというわけではありません。自分の経済状況の把握やクレジットカードの選び方など、十分に準備してから審査に臨めば、取得は十分可能です。
フリーターが審査に通りにくい原因は、改善しにくい収入の不安定さ
クレジットカードの審査はかならずしも年収だけが考慮されるわけではありません。
なかには、「稼いでいれば良いだろう」と考える方がいるかもしれません。しかし、実際には「フリーター」という肩書であるかぎり、常に不利が付きまといます。
一説には、年収が1000万円あるフリーターよりも、その半分の収入しかない会社員や公務員のほうがよっぽど通りやすいとも。
その理由は、収入が不安定だから。終身雇用制度が夢物語となった今日でも、クビを切られるのはやはりアルバイトからです。
今まで毎月30万円稼いでいた方でも、翌月にはゼロ円になってしまうということはザラです。
いつ支払い能力がゼロになるか分からないような相手に、発行会社が「クレジットカードを持たせたくない」と判断するのは仕方がないでしょう。
クレジットカードの申し込みは身の回りの情報を整理してから
クレジットカードの審査では、「フリーター」という肩書以上にどのような仕事の仕方をしているのかまでは追求されません。
そのため、上述したディスアドバンテージは、就職したり個人事業主になったり、結婚して専業主婦になったりしないかぎり、けっして払拭できるものではありません。
それでも、クレジットカードをまったく作れないというわけではありません。努力次第では、年会費のあるゴールドカードの取得だって可能です。
そのためには、以下のようにクレジットカードの審査に臨む上でごく基本的なことを、しっかり行っておく必要があります。
- ハードルが高いクレジットカードを申し込まない
- すでにクレジットカードを持っていたら解約などで整理する
- 短期間に複数回の申し込みを行わない
- ローンやキャッシングなどの債務を減らす
- 支払いを遅延しない
- できるだけ早めに作る
その他、フリーターの場合とくに気をつけたい項目は以下のとおりです。
年収は嘘を付かないが、できるだけ高く記述する
年収は月収×12ヶ月分で記述しましょう。このとき、手取りではなく、総支給額で書くことに気をつけてください。
掛け持ちしている場合はすべて合算します。とにかく、嘘を付かない範囲でより高くなるよう記述しましょう。
掛け持ちしている場合の勤務先は勤続年数の長いほう
フリーターの場合、今後いつクビになるか分からないため、勤続年数はあまり当てにされません。
アルバイトを掛け持ちしている場合、それでも長く働いているほうを書いておけば、いくらかマシになります。
上と合わせたこれら2つの項目は、つい何となく適当に書いてしまいがちです。しっかり情報を整理してから臨むことこそが有利な審査につながります。
学生は学生として、主婦は主婦として申し込みを行う
ごく稀に、大学生や専業主婦の方がフリーターとして申し込むことがあります。「多少収入があるように見せたほうが良いから」ということが理由のようですが、自らの首を絞める行為です。
学生は将来性があり、主婦は夫の収入があることから、どちらも審査に通りやすい属性です。
[kaiwa src=”https://karizemi.com/wp-content/uploads/sites/71/2017/07/fp_satou_mini.jpg” class=”freview-r”]
「フリーターだからクレジットカードが取れない」ということはありません。選択肢が狭まることはあっても、1~2枚ぐらいは取れることが当たり前です。[/kaiwa]
[kaiwa src=”https://karizemi.com/wp-content/uploads/sites/71/2017/07/fp_satou_mini.jpg” class=”freview-r”]万が一審査に落ちてしまった場合、高望みしている、虚偽の申告をしている、多重債務しているなど、別の原因を疑いましょう。原因を特定するためにも、事前の情報整理は必須です。[/kaiwa]