キャッシング、2社目申し込みのコツ。審査に通らないなら借入状況の整理から
キャッシングを利用していると、1社だけでは足りなくなってしまうことがあります。そのようなときは、2社目、3社目と契約件数を増やしていくことが普通です。
このとき、審査の通りやすさが同じだと思ってはいけません。各キャッシング会社は他社との契約状況をしっかり見ており、あるときを境に審査がぐっと厳しくなります。
キャッシングの多重契約の安全ラインは2社目まで。4社目以降は絶望的
キャッシングの契約件数と審査の通りやすさには、以下のようにある程度の相関があります。
- 1社目で審査に通った方は、2社目でも通りやすい
- 3社目になると審査に通らないことが増えていく
- 4社目で通る確立はほぼゼロに近い
なお、この件数の数え方は、多重契約のことを指します。契約が結ばれているかぎり「半年待ってから申し込めば良い」ということはありません。
このような傾向が現れる背景には、キャッシング会社における利益とリスクのせめぎ合いがあります。会社としては、お金を貸さなければ利益になりません。しかし、貸しすぎて滞納されたら、今度は赤字になってしまいます。
最大限の利益を出すために、各キャッシング会社は相手の返済能力を慎重に見定める必要があります。
その1つの指標となるものが、多重債務。たくさんの場所からお金を借りているほど、経済的にひっ迫していて返済能力が低いと判断できます。
そして、「これぐらいなら問題なく返済してもらえるだろう」というギリギリのラインが2社目だということです。
[kaiwa src=”https://karizemi.com/wp-content/uploads/sites/71/2017/07/fp_satou_mini.jpg” class=”freview-r”]よほどのことがないかぎり、キャッシングの多重契約は2社まで、多くても3社までに留めましょう。それ以上は審査に通る見込みがないだけでなく、信用情報に履歴を残して後の状況を不利にしてしまうリスクもあります。[/kaiwa]
なお、この目安は後述する総量規制に達しておらず、事故情報がないことが大前提です。
無駄なキャッシング申し込みを抑える、2社目以降契約の注意点
複数の会社にキャッシングを申し込むときは、1社目のときとくらべて注意点が増えます。下記にある、総量規制と収入証明書の2点を押さえて、安心してお金を借りられるようにしましょう。
総量規制のチェックは借入残高ではなく利用限度額で
総量規制とは、法律によって定められている、お金を借りられる限度額のことを指します。特別な状況を除いて、1人が借りられるのは年収の3分の1までです。たとえば、年収が600万円なら、借りられる額は200万円ということですね。
1社の契約ならほとんど気にする必要がありませんが、2社目、3社目と増えるごとに引っかかる可能性が高くなります。この数値は信用情報機関で参照できます。ウソの申告をしてもすぐにバレてしまうため、申し込むときは気をつけましょう。
借りられる残り額を確認する際の注意点は、各契約における利用限度額の上限で見ることです。
総量規制自体は借入残高の合計で考えますが、キャッシング会社のなかには利用限度額で計算するところが少なくありません。たとえば、以下のような状況を考えてみましょう。
- 1社目の契約:60万円まで借りられるところ、30万円まで借入
- 2社目の契約:40万円まで借りられるところ、20万円まで借入
- 年収:300万円
このとき、年収から総量規制の額は100万円です。現在50万円まで借りているため、まだまだ借りられそうです。しかし、3社目のキャッシング会社は「合計で100万円まで借りられる」という点に注目して、審査を通さないことがあります。
これは、契約を結んだ後でさらに追加でお金を借りることが考えられるためです。
[kaiwa src=”https://karizemi.com/wp-content/uploads/sites/71/2017/07/fp_satou_mini.jpg” class=”freview-r”]実際には、総量規制ギリギリまで借りられること自体が稀のため、このようなケースに直面することは少ないかもしれません。しかし、知識として知っておくと万が一のとき、無駄な申し込みで信用情報を塗り潰してしまうことが少なくなるでしょう。[/kaiwa]
少額でも収入証明書提出の可能性あり。かならず準備しておくこと
2社目以降の借入では、収入証明書の提出を求められることが多くなります。実際に「収入証明書」という名称の書類があるわけではなく、下記のいずれかを指します。
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 所得証明書
- 給与明細
など
これらの書類を求められるのは、下記のいずれかに当てはまる場合です。
- 利用限度額が50万円以上の場合
- 借入残高の合計が100万円を超える場合
とくに、2つ目が多重契約することで提出を求められることが増える要因です。人によっては準備するのに手間が掛かることがあります。申し込んでから慌ててしまわないよう、事前に準備しておきましょう。
2社目以降の審査に通らない!そんなときにできる5つのこと
「どうしても2社目以降の審査が通らない!」そのような方のために、審査を少しでも通りやすくするコツをまとめました。
やみくもに申し込んでも、信用情報に悪影響を及ぼすだけで通るものではありません。1度審査を棄却された時点で、以下のいずれかを実践してみましょう。
おまとめローンを利用する
複数の借入を一本化することで、契約件数が減少。「多くても3社目まで」というボーダーを下回ることができます。
その他にも、借金の管理がしやすくなり、多重債務者にありがちな支払い忘れによる滞納が少なくなります。
完済したローンやキャッシングを解約
ローンやキャッシングは、完済した時点ではまだ契約したままです。たとえ借入額が0円でも、各会社は「契約している」という事実だけを受け取ります。
JICCで情報を開示してもらって、完済しているのに契約が続いているところがないか確認してみましょう。
他社の借入限度額を減額してもらう
上述したとおり、審査では借入残高ではなく、限度額の合計を見られることがあります。そのため、余分な枠は減らしてもらったほうが良いことがあります。
ただし、1度枠を減らしてもらった後は、基本的に元に戻してもらえません。ほとんどの場合再審査が必要になるため、本当に減額して良いのかは慎重に判断してください。
返済を延滞しない
当然のことですが、事故情報があったらどこもお金を貸してくれません。万が一延滞していた場合は、まず今の借金を完済することから始めましょう。
収入を増やす
結局のところ、1番確実な方法は収入を増やすことです。総量規制の枠を増やす、返済能力を上げるなど、さまざまな視点から見て有効です。
[kaiwa src=”https://karizemi.com/wp-content/uploads/sites/71/2017/07/fp_satou_mini.jpg” class=”freview-r”]上記にある一本化や解約、減額、延滞の解消などは、つまり「自分の借入状況を整理することから始めよう」とも言えます。それでまだ返済能力があると判断できるなら貸してくれますし、ないならどれだけ粘っても貸してくれないということです。[/kaiwa]